このモミジは主幹が3本であり秋には人を感動させる程、この参道には無くてはならない存在です。
近年3本の内1本が枯死し、院主様が非常に心配されていました。
そばには幅30cm深さ50cmのせせらぎが常に流れている。という事はモミジの下にはこの停滞水があると考えられる。
まず表面のコンクリートを取り除くと土の表面近くに根が集中しており、これをエアースコップ(根を痛めることはありません)でほぐして掘り進めます。


すると深さ40cm位で青い土が出てきた、これはグライ層といい停滞水により土が酸欠状態になった土のことを言います。この層では根腐れを生じ根は上へと伸びていきます。
現況の土は固く、粘土質やカワラ、黒い灰が混ざり、その下はグライ層といった具合です。
土壌改良は2m×50cmの溝を2方向に施工し
あとは砂利を敷きならし仕上がりです。
一年後、経過を報告します。
